■普段から仲良さそうって感じが、稽古中にもグッと来ます(望月)
加藤 僕も望月さんも、ヨーロッパより先に「永野宗典不条理劇場」に出てるから、稽古場でも永野さんと望月さんの3人でいると、ちょっと落ち着くというのがありますよね。
望月 不条理チルドレンなので(笑)。
加藤 永野君といると、自分の中の不条理の血が騒ぐというか(笑)。加藤啓アワーも、実は不条理劇場の枝分かれの1つだし、永野君は本当に面白いです。
望月 私は最近、諏訪さんがすっごく面白いですね。今回、デリカシーのないことをバシバシ言う場面があるんですけど、あの言い方がたまらなくステキだなあ、と思っています。
加藤 あと、僕の酒井に対するツッコミが、もうひどいらしい(笑)。みんなの方がひどいんじゃないかと思うんですけど、僕が相当ひどいって。でも僕、酒井大好きなんですよ。人間に興味がなさそうな人って、逆に話しかけたくなる(笑)。
望月 そうですよねえ。発明好きだったりして、有機物より無機物の方に興味がある感じですもんね。心のあるものに、あんまり興味がなさそうな(一同笑)。
加藤 あとここ最近で言えば、石田君とすごく急接近してます。「石田鍋」っていうのを、もう3回もいただきました。でも多分そのうち、また距離が出てくるんでしょうけど(笑)。
望月 距離が出ることを、もう予想してるんですね(笑)。
加藤 いや、石田君が自分で言うんですよ。「僕は最初の頃に仲良くするタイプらしいです」って。メンバーそれぞれ役割があるんですね。
望月 石田さんは、外部の人の窓口になるという役割。
加藤 うん、いい窓口になってますよ。
望月 でも私がヨーロッパ企画を観た時、何に「ステキだなあ」と思ったかっていったら、そういう普段から仲良さそうな雰囲気が、そのまま舞台に上がってるって感じだったんですよ。実際稽古場でも、みんな本当に仲が良くって楽しそうな瞬間があって、それが一番、グッと来ますね。でも自分はまだ、ちょっと頭で考えちゃってる部分があるので、もっとみんなと一緒に楽しくやれるように…楽しみ切りたいというのを、今すごく思っています。
加藤 そうだね。今回は今まで観ていたヨーロッパ企画の、何か可愛らしい部分とは違う世界を、どれだけ面白く作れるかってことに挑戦してる感じがするんですよ。その中で、僕も何か少しでも、ある部分を担いたいなあと思っています。あと年齢的には(出演者の中では)ちょっと上だから、お客さんに「オジサン出てきた」って引かれないように(笑)…浮かないように気をつけたいと思います。
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